ヤマノHD 2023年3月期は5.5%の増収 美容事業は不採算店閉鎖で減収増益

経営・業界動向
ヤマノHD 2023年3月期は5.5%の増収 美容事業は不採算店閉鎖で減収増益

ヤマノホールディングスの2023年3月期決算(2022年4~2023年3月)はM&Aの効果により、売上高が前年比5.5%増の139億400万円となった。

全国に76店舗の美容室を展開する美容部門については、3社を統合した新会社ヤマノプラスのもとで不採算店舗を閉鎖するなど改革を進め、減収増益で着地した。

ヤマノホールディングス2023年3月期決算

売上高は前年比5.5%増の139億400万円、営業利益は同5.9%増の2億9700万円、経常利益は同8.2%増の2億8600万円と増収増益を達成した。

2022年5月に個別指導塾の東京ガイダンス株式会社、6月にB2Bの古着販売を手がける株式会社OLD FLIPを買収した。

2社のM&Aによる増収が6億9300万円で、前期売上高からの差分である7億2900万円の大半(95%)を占めている。

2023年3月期決算(2022年4月1日~2023年3月31日)※連結

売上高

139億400万円(前年比5.5%増)

営業利益

2億9700万円(同5.9%増)

経常利益

2億8600万円(同8.2%増)

親会社株主に帰属する当期純利益

1億7300万円(同71.1%増)

※包括利益 2億円(同227.2%増)

セグメント別の業績概要

美容事業は、首都圏と関西圏を中心に76店舗の美容室を展開している。

ヤマノホールディングスの美容事業(美容室)、株式会社L.B.G(美容室)、株式会社みうら(ネイルサロン)の3社を統合し、2022年10月より、株式会社ヤマノプラスとして新たなスタートを切った

よりスピーディーに意思決定できる体制下で、不採算店の閉鎖と売却を実行。8店舗を閉店(1店はフランチャイズ化)、1店舗を出店した。

あわせて人員配置や経費を見直した結果、美容事業は減収増益となった。売上高は前年同期比1.6%減の19億6000万円。セグメント利益は前期の5100万円の赤字から2000万円の黒字に回復した。

なお、和装宝飾事業は和装用品専門店を中心に全国に105店舗を展開している。

売上高
(百万円)
セグメント利益
(百万円)
美容事業1,960
(1.6%減)
20
(―)
和装宝飾事業9,821
(1.2%増)
297
(7.1%減)
DSM事業946
(2.3%減)
△9
(―)
教育事業941
(98.2%増)
43
(873.9%増)
その他の事業234
(586.7%増)
△40
(―)

通期の業績予想

2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)※連結

売上高

141億円(前年比1.4%増)

営業利益

2億4000万円(同19.4%減)

経常利益

2億3000万円(同19.8%減)

親会社株主に帰属する当期純利益

1億4000万円(同19.4%増)

文/大徳明子

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