カテゴリー: セミナー・イベント

NOBU流 時短は“テクニック”と“アイテム”で叶える!

①月間1000人の施術で磨かれた「ミスの少ない技術」

受講者にわかりやすい実演を交え、セミナーを行うNOBUさん

ALBUMのプロデューサー(現・NNNプロデューサー)として、サロンを成長させながら、社内外の後進の育成に取り組んできたNOBUさん。多忙なスケジュールでありながら、1時間で7枠の顧客を担当し、月間1000人もの施術を行ってきた。ALBUMグループトップの売上と客数を誇るための施術テクニックについて、NOBUさんはこう話す。

多くの受講者がNOBUさんのセミナーに熱心に耳を傾けた

「僕がお話することは、『時短テクニック』というよりは、『ミスが少ない技術』と呼ぶのがしっくりくるかもしれません。ミスが少なくなれば、その分修正をするための手戻りが減り、結果的に時間の短縮につながりますからね」

NOBUさんがセミナーで見せる技術は、カットにもカラーにも独自のテクニックが駆使されている。これは入社後、1年でスタイリストデビューを目指すALBUMの教育にも活かされているそうだ。

「ALBUMでは、リアルなサロンワークに使用しない技術は教育をしない方針です。『コレさえできれば、お客様に喜んでもらえる』という、実務で役に立つ技術だけをよりすぐって教育しています。その一環として、ミスが少ない技術を伝えているんです」

②効率的なカラー施術に必要なのは、テクニックと“道具”

モデルにハイライトの施術を施しながら、「ミスなく素早くカラーをするためには、テクニックだけではなく、使用する道具選びが重要」と語るNOBUさん。

FRAMAR「シュアグリップボウル」・「マイティーミキサー」を愛用しているという

時短は、カラー剤を混ぜるところから始まるという。

「カラー剤の調合は時間勝負。早く塗り始められるよう、すぐに薬剤がまざる道具を使うことが大事です。他のものと比較してサイズが大きいFRAMARの『シュアグリップボウル』と、『マイティーミキサー』を使うのがおすすめ。ボウルが大きいので薬剤がこぼれることなく混ぜやすいんです。ミキサーの先端部分が長いと、ボウルの底までしっかり混ぜられ、時短になりますよ」

「ドリームウィーバー」は2mm・1.5mm・1mm幅の3種セットが販売されている

また、ハイライトの施術でNOBUさんが活用したのは「ドリームウィーバー」だ。

「ドリームウィーバーは、コーミングしただけでウィービング幅が自動的に取れる仕組み。アシスタントと2人で同時に使用すれば、時間の節約もできます。施術者によってウィービング幅が変わらないので、仕上がりも綺麗です」

ウィービングが綺麗にとれると感動の声が上がった

受講者も実際に「ドリームウィーバー」を用いて、ウィービングを体験。NOBUさんから直接指導を受ける姿も見受けられた。

③デザインと“映え”を意識したアイテム選び

柔らかいホイルを使用することで塗りムラを防ぐ

また、ハイライトを施したあとに使用するホイルも重要。NOBUさんは特に「柔らかさ」を重視するそう。柔らかいホイルを使用すると薬剤が液溜まりせず、ムラが少なくなる。

液だれを防ぐために、NOBUさんはホイルを三つ折にする。その際も柔らかいホイルだと、しっかり包むことができるのだそう。

数種類のホイルを色違いで使用するのも、効率を上げるテクニックの一つだ。

「ハイライトの施術を開始してからの時間ごとにホイルを使い分けると、経過時間が一目瞭然になります。どの部分が何分経過しているかわかりやすいので判断に迷いません」

SNSでも目を引くこと必至の華やかな「ポップアップホイル」

SNSの投稿用に施術中の画像や動画を撮影することが多くなった今、「“映え”る道具を使うのも大事」とNOBUさん。ローズオールディ・イーサリアル・パーティアニマルの3色展開でカラフルな「ポップアップホイル」は“映え”にも一役買いそうだ。

またペーパーを使うときは、透明のものをつかうのがおすすめだと話すNOBUさん。透明なためブリーチの塗り残しがひと目で分かるほか、カラーの変化がわかり、狙った通りの施術ができるそうだ。

NOBUさんが愛用しているという「2ピースバレイヤージュ(ブラック&ピンク)2本入り」

多くの美容師がハイライトの施術時に神経を尖らせるのは、根元の処理。NOBUさんによると、この問題も選択する道具次第で良い仕事につながるのだそう。

「根元の黒い部分とハイライト部分の境目が気になるときや、グラデーションのぼかしをするときは、バレイヤージュ用のブラシを使います。ブラシの先端が斜めになっているものだと線の太さも自由自在なので、簡単にぼかしができるんです。ある程度硬めのブラシの方が、使いやすい」

④リタッチは縦スライスで

リタッチは、縦スライスで行うのがNOBUさん流だ。

「リタッチは横スライスで作業していくのが一般的かと思いますが、僕は縦スライスでとります。ダッカールで髪を左右に分け、リタッチしたら、ダッカールに塗った部分の毛束をひっかける。まずは縦スライスでざっくりぬってから、不安だったら横スライスで再度塗るという方法です。横スライスよりも、ズレが少ないので効率が良いです」

この時、パラパラと髪が落ちてくることのないよう、髪の量が多くてもしっかりと留まるダッカールを使用することも時短につながるという。

効率的な縦スライスでリタッチを施すNOBUさん

また、カラー剤を散布するときに使用するブラシは、毛先がぴしっとそろっていることもポイントだそう。

「使い古したブラシは、毛先がバサバサになって、カラーを塗ったときにラインをきれいにとれません。毛先が広がってきたら毛先をカットするか、もったいないと思っても新しいものに買い替えましょう。リタッチやバレイヤージュは、ブラシが古いと良いデザインができません」

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