髪をきれいにしながら環境にいいこと！　サステナブルな美容室が共感する「オーセンティックビューティコンセプト」とは？

特集・インタビュー 2023.06.19

④“ヴィーガンでもおしゃれ”を当たり前に

現在の顧客は自然や環境保護、ヴィーガンなどに興味のある人がほとんど。20代や30代が多い。

「我慢してヴィーガンを使うんじゃダメだと思うんです。共感する人を広げていくには『ヴィーガンでもおしゃれになる』のが絶対条件だと思っています」

ヴィーガン製品だから機能性が低いというのは過去の話。たとえば、SAVOIAが導入している「オーセンティックビューティコンセプト」は、超音波抽出と水蒸気蒸留のテクノロジーで植物エッセンスを濃密に抽出するなど、自然のパワーを存分に発揮させるためにサイエンスをしっかり活用し、泡立ちや使用感の良さを叶えるヘアケアブランドだ。

サステナブルビューティケアブランド「オーセンティックビューティコンセプト」（シュワルツコフプロフェッショナル） — 100％リサイクル可能なプラスチック容器を使用した「オーセンティックビューティコンセプト」。その原料には持続可能な農業手法で栽培されているものも

また、SAVOIAのお客さまの男女比率は3：7で、ヴィーガンに興味を持っているのも女性が多いという。

「ヴィーガンな商材はデザイン性に欠ける印象のものが多いのですが、『オーセンティックビューティコンセプト』はボトルやデザインがおしゃれで目を引きます。また、おしゃれさだけではなく、香り、泡立ち、仕上がりなどシャンプーとしての実力も兼ね備えているところも魅力的です。コロナ禍で自分にも環境にもやさしい製品を使いたいという意識を持たれるようになった方が多く、うちのサロンでは若いお客さまが増えました」

最近は海外からの来店客も増えている。海外のヴィーガンに関する有名サイトでSAVOIAが紹介されており、それを見た旅行者らがサロンを訪れるのだという。

⑤身体に優しいものでお客さまをきれいにしたい

入社6年目のスタイリスト・AYUMIさんは、地元の高知にいた頃からナチュラルなものやオーガニックに関心があり、「ナチュラルで身体にやさしいものでお客さまをきれいにしたい」との思いでSAVOIAに入社した。

渋谷のヘアサロン「SAVOIA」スタイリストのAYUMIさん — スタイリストのAYUMIさん。「ナチュラルで身体にやさしいものでお客様をきれいにしたい」とSAVOIAに入社した

AYUMIさんもやはり手荒れに悩んでいたという。

「サロンワークは手肌の負担がすごいんです。アレルギーのきっかけになってしまう人もいます。『オーセンティックビューティコンセプト』は、成分や製法にもこだわっていて、自分も納得できるし、お客さまに使うときも後ろめたさがないのですごくいいですね」

⑥おすすめは「もちっとした髪」になるヘアマスク

AYUMIさんのおすすめは「グロウヘアマスク」。スーパーフードのデーツとシナモンのエキスを使用したカラーヘア用のヘアマスクだ。

「このヘアマスクを使うと、髪のコーティング力と手ざわりがぜんぜん変わってきます。もちもち感が出てくるのが好きですね。『オーセンティックビューティコンセプト』には4つのラインがあって、どれも香りがいいのですが、グロウのヘアマスクのスパイシーな中に甘さのある香りは特に女性のお客さまから好評いただいています。手軽に使えるのでホームケアとして購入されるお客さまも多いです」

「オーセンティックビューティコンセプト」の「グロウマスク」 — カラーヘア用「グロウ」のヘアマスク。シナモン、デーツ、バニラの香りでうっとり

AYUMIさんの発案で、「オーセンティックビューティコンセプト」の「スキャルプマッド」を使ったスペシャルケアのキャンペーンも行った。

天然のミネラルクレイをベースにしたヘッドスパはその場で実感を得やすく、お客さまの反応がとても良かったという。「キャンペーンの後もお問い合わせをたくさんいただきました。これからも積極的に取り入れていきたいです」と手ごたえを感じている。

⑦髪を切りながら環境にいいことができるサロン

SAVOIAの予約サイトには「SDGｓ活動プラン」というクーポンがある。

これは施術のすべてをヴィーガンやオーガニックなもので行い、おしゃれなヘアスタイルを実現するとともに、環境保全にもつながるというもの。

このプランを顧客の90％が利用しているという。

また、総売上の1％を環境問題や社会問題解決のために活動している団体に寄付することで、SAVOIAで髪を切ること自体がそのままSDGｓにつながるという仕組みになっている。

「僕たちは髪を切るのが仕事ですが、環境にいいことをしながら髪を切ることができるシステムのサロンを作りたいと思ったんです」

⑧お客さまによいものを提供できると誇らしい気持ちになる

美容業界は慢性的な人手不足が課題となっているが、若い世代は社会貢献に意欲的だ。AYUMIさんは、SAVOIAで働くことに誇りを持っていると言う。

「環境負荷という考え方が広まったことで、『自分はきれいになっているけど、環境を汚しているのではないか』と後ろめたい気持ちを抱く人もいます。でも、『オーセンティックビューティコンセプト』のヘアケアアイテムを使うと、そうした心の負担が軽くなるんです。私としてもおすすめしやすいですし、お客さまをきれいにしつつ、環境にとってマイナスなところがない方向に進んでいけるのは、美容師としても誇らしいですね」