ゆうちょ銀行は5月2日(火)23時55分から5月6日(土)7時までの期間、システム更改のため、ATMや「ゆうちょPay」など、ほぼすべてのサービスを休止する。
連休中の釣り銭は事前準備を
ゴールデンウイークの期間、ゆうちょ銀行が休止する主なサービスは、ATM、「ゆうちょPay」などの各種アプリ、スマホ決済サービスへの口座登録・チャージ、ゆうちょダイレクトなど。
ゆうちょ銀行で両替をしているサロンは、事前に十分な釣り銭を用意しておきたい。
なお、ゆうちょ銀行や郵便局は両替商ではないため、本来、両替は業務ではない。規定がないため結果的に無料で両替に応じているだけで、対応していない場合もある。
お客さまへの対応を事前共有
期間中は「ゆうちょPay」も使えない。また、ゆうちょ銀行のサービスが止まるため、ゆうちょキャッシュカードは利用できない。たとえば、コンビニ内のATMも、口座がゆうちょ銀行ならお金が下せなくなる。
PayPayなどのスマホ決済サービスで、ゆうちょ口座からチャージしている場合も、期間中はチャージができない。残高からの支払いは可能だが、足りない分が払えなくなる。
お客さまがゆうちょPayで払うつもりで現金も他の決済手段もない場合、PayPayで払うつもりが不足分をチャージできない場合はどうするか、事前に対応を決めてスタッフと共有しておきたい。
また、予約時間の直前に現金が下せないと連絡がきた場合も「常連客ならそのまま来店してもらい、連休明けの支払いでOKにする」「新規客なら断る、あるいは予約通り施術するが免許証の番号を控える」など、あらかじめ対応を決めておくとスムーズだ。
支払い期限に注意
さらに、取引先への支払い、自社への入金にも注意が必要だ。
他行への送金
「休止期間前の他行への送金は、いつ相手の口座に入金されるか」について、ゆうちょ銀行は「5月2日(火)15時までに手続きが完了した場合は、原則当日中にゆうちょ銀行から振込先金融機関あてに振込通知を送る。15時以降に手続きを行う場合は、振込先金融機関や金額などにより翌営業日(5月8日(月))にゆうちょ銀行から振込通知を送る場合がある」としている。
※いずれの場合も、受取口座の状況などにより、ゆうちょ銀行での振込通知を贈った日中に口座に入金しない場合がある
他行からの入金
「休止期間中に他行からゆうちょ口座へ送金した場合、いつ入金されるか」については、「5月6日(土)以降の取り扱い(入金)となる。振込元の金融機関によっては、翌営業日(5月8日(月))8:30以降となる場合がある」としている。
また、「休止期間中は、他行のATMなどを利用してのゆうちょ口座あて振込手続き時に振込先口座氏名が表示されない。金融機関によっては、振込先口座氏名を手入力することで振込が可能」という。
この日に入金されていないと困るという案件がある場合は、取引先に確認しておくと安心だ。
5月2日(火)23時55分から5月6日(土)7時までという長期間にわたってサービスが停止するため、サロンの経営者は、釣り銭、お客さまとの想定される会計トラブル、取引先との支払いに重々注意のうえ、事前に対応しておきたいところだ。
文/大徳明子