15~79歳女性で現在パーマをしている人は16.8%。全国理美容製造者協会(NBBA)は現在の利用率、過去の利用の有無、利用しているパーマの種類について調査結果を発表した。
減少傾向だったパーマに復調の兆し
全国理美容製造者協会が全国15~79歳の女性6400人を対象に行った「サロンユーザー調査2023(2022年調査)」によると、パーマの現在利用率は16.8%。
減少傾向が続いていたが、昨年の16.1%から0.7ポイントとわずかながら増加に転じた。
パーマの利用状況
15~19歳の若年層ではパーマの未経験者が7割を超え、20代でも4割におよぶ。
一方、30代以上は経験者が多く、30~60代では「以前はしていたが現在はしていない人」がいずれの年代でも6割を超える。
年代別に見た利用状況の推移
直近4年間の調査結果の推移は、次の表の通り。15~19歳、20代、30代、50代、70代のいずれも前年より「現在パーマをしている」人が増えている。
50代まではストパー、60代以上はウェーブ
利用しているパーマの種類は、ストレートパーマが48.8%、ウェーブパーマが42.9%、デジタルパーマが10.3%。
50代までは6割以上がストレートパーマを利用している。特に15~19歳はストレートパーマが86.2%と大半を占めていることから、若年層のパーマは縮毛矯正が多いと推測される。
一方、60代以上はウェーブパーマが主流で、70代は88.5%となっている。
パーマに求めるのはサラサラなストレートヘアなのか、さみしくなった頭頂部にボリュームをもたせるものなのか、ブローなどスタイリングの手間を軽減するためのウェーブなのか、年代によるニーズの変化が顕著に表れている。
サロンユーザー調査の概要
集計対象
全国の15歳~79歳までの女性(6400人)
※グラフの数値で%は小数点以下第1位を、平均は第2位を四捨五入しているため、表示サンプル数に%を掛け合わせ、その数を合計しても表示サンプルと一致しない場合がある
調査日
2022年10月6日~11日
調査方法
インターネット調査(マクロミルパネルを利用)
調査実施機関
株式会社 H.M.マーケティングリサーチ
調査主体
全国理美容製造者協会(NBBA)
文/大徳明子