PEEK-A-BOOによるアジアツアーのファイナル公演「PEEK-A-BOO -GREAT DESIGNERS Premium Super Live-」が2023年3月7日、東京・渋谷のヒカリエホールで開催された。主催はミルボン。
川島文夫氏率いるPEEK-A-BOOのカットクリエイティブの真髄が凝縮されたステージに、700人超の観客が熱狂した。
7年越し! 待望のファイナル
2016年に台湾でスタートしたアジアツアー。上海・成都・北京と中国3都市を回り、コロナ禍での中断もありながら、東京で待望のファイナルを迎えた。会場は満員御礼。ミルボンが韓国から招待した約150人の美容師を含め、700人超が熱視線をおくった。
まずは、ミルボンの佐藤龍二社長とPEEK-A-BOOの川島文夫代表による対談動画からスタート。「美意識」「文化」「デザイン」などをキーワードに、アジアでの可能性や、美容業界への思いなどを語った。
アジアでの可能性について、佐藤社長は「同じ黒髪の仲間として、世界に発信できる美容であればもっともっと楽しいし、ワクワクする」と声を弾ませた。
一方、「中国では40、50歳になるとハサミを置いてしまうと聞くが、PEEK-A-BOOには30年選手がたくさんいる。それはなぜかというと仕事が好きな人の集まり、一生かけて勉強するチームだから」と川島氏。「いつも僕は、生涯現役美容師をつくると言っている。アジアは我々の隣国ではなく、仲間。サロンはチームづくりに変わってきている」と今後のサロンのあり方を見据えた。
「未来の夢に向かって前進しよう」
ヘアショーは「未来の夢に向かって さあ皆で前進しよう」という川島氏のメッセージから幕開け。
まずは川島氏、田中幸広氏、伊東秀彦氏、大野浩司氏、栗原貴史氏のベテラン5人によるステージで、会場を一気にとりこにした。
PEEK-A-BOOの精鋭が勢ぞろい
続いては、伊藤雨潔氏、片山翔太氏、高橋学氏、内藤寛人氏、西尾卓義氏、森嶋謙介氏、横井亜紀氏の7人が登場。
都内9店舗を展開するPEEK-A-BOOの各店から集った精鋭が、高い技術力とクリエイティビティを披露した。
パナソニックと共同開発の新ドライヤーも
その後、一人で再びステージ上に現れた川島氏。4月発売予定のミルボンがパナソニックと共同開発したヘアドライヤー「ELMISTA(エルミスタ)」を手に、スタイリングを完成させた。
そして最後は、川島氏と田中氏、伊東氏の3人で再登場。熟練のカットテクニックで観客を魅了した。
フィナーレはモデル、出演者全員がステージに集結。「レジェンド川島文夫、PEEK-A-BOOここにあり」を示す、感動的なステージとなった。
取材・文・撮影/杉野碧