熱心な研究精神でオリジナリティあふれるアイテムをつくり続けるリトル・サイエンティスト。
特に開発に力を入れているのが、ケラチン。「ヘアマゼラン」や「リケラ トリートメント」シリーズなど、高機能なヘアケアアイテムを生み出している。
理美容業界を独自の視点で切り拓く
2002年創業のリトル・サイエンティストは、オリジナリティあふれる研究開発に取り組んでいる。
2023年1月に開催されたヘアケアEXPOでは、大航海時代をイメージしたユーモアあふれるブースを出展した。
ブランド部ディレクターの関隆一さんは、海賊に扮してブースに立った。「リトル・サイエンティストという社名のとおり、子どものような好奇心や発想力を持ち続けて商品をつくっていくのがモットーです。商品名や成分開発の現場にも、その意識は流れています」と笑う。
ケラチン開発に注力「結果がしっかり出る製品を」
リトル・サイエンティストが特に力を入れているのが、毛髪や皮膚、爪の健康を維持するのに必要な成分「ケラチン」の開発。
「後発のメーカーだからこそ、結果がしっかり出る製品をつくることが大切だと考えています。成果が出てもそこで満足することなく、もっといいものはないかと追求する研究姿勢はどこにも負けないと感じています」と関さんは開発の信念を語る。
髪の強度を高めるサロン&ホームケアシリーズ「ヘアマゼラン」
独自に開発したケラチンのひとつが、「アミジノシステイニルケラチン」。関さんは「羽毛由来で髪のSS結合を残したまま、約1週間かけて毛髪強度を高めていくようなケラチンです」と特長を説明する。
これを主成分としてつくられたヘアケアシリーズが、「ヘアマゼラン」。サロンメニューでケラチンやCMCを補給し、ホームケア製品で残留物の除去や頭皮ケアを行う。サロンとセルフケアの両輪で、お客さまのヘアケアに寄り添っていくことができる。
座学や実技練習を経た認定サロンのみが、取り扱える商品だ。
熱ダメージから髪を守る「リケラ トリートメント」
また、エイジング毛などケラチン密度の少ない髪のために独自開発したケラチンが、「AEDSケラチン」だ。
「リケラ トリートメント」シリーズは、この成分をベースにしたアイテム。ミストとエマルジョンの2タイプをそろえる。
「ケラチン骨格を整えることで、CMC骨格も整えていくことができ、熱ダメージから髪を守ります」(関さん)
ケラチンをはじめとした研究とともに、理美容師向けにサロンワークで使える毛髪科学の提供にも力を入れているリトル・サイエンティスト。
次はどんな独創的なアイテムが生まれるのか、目が離せない。
■ 関連記事
→ 「日本の技術力はすごい」(CHAINONチョン・テインさん) 現役美容師ヘアケアEXPOレポート①
取材・文/畑中美香 撮影/筒浦奨太