チョキチョキ切っても切れないものかぁ。それは「心で切る」という感覚ですかね。
理容師歴40年以上になると、技術はもちろん、心で切るんですよ。「絶対にかっこ良くしてやろう」と気持ちを込めて切る感覚になります。
高齢者施設のおじいちゃんやおばあちゃんの髪を切る時も、長年お付き合いしていると会話なしに相手と気持ちが通じ合うようになるんですよ。
大切にしている曲といえば、桑田佳祐の「風の詩を聴かせて」です。イントロが流れただけで昔の思い出が蘇ってきて、ぎゅっと胸を掴まれます。
日々お客さまから支えてもらっているおかげで、毎日仕事が楽しいですね。KISSの熱い曲を聴くとさらに気持ちが上がります。
リラックスしたい時は、ミドルテンポの曲を聴きたくなります。なかでもお気に入りなのが、サザンオールスターズの「いとしのエリー」です。
菅田将暉の「さよならエレジー」はドラムの練習曲として何度も聴いています。アップテンポで良い曲なんですよね。
吉田さんのお話を聞いて、お客さまへの感謝の気持ちに胸を打たれました。純粋で真っ直ぐなんです。ご自身は波乱万丈の人生だったようですが、辛かった経験をバネにして、いま目の前にいる人たちにギブしようとする精神が素敵です。
自分の得意なことや好きなこと、求められていることから、「周りに感謝される」って人生において、素晴らしい瞬間だと思います。その喜びに慣れることなく、心から感謝できる柔らかい心であり続けたい、と思いました。
missato
Jobシンガー
missato(みさと)/実際に現場を見学し、時にはいっしょに作業を体験し、自分でインタビューを行って、働く人に寄りそった曲をつくり歌う「Jobシンガー」。14歳からシンガーソングライターとして作詞作曲を始め、2年間の社会人生活を経て音楽活動に専念する。2017年に自主製作のミニアルバム「Pioneer」を発売。Jobシンガーとして活動を始める。2020年にJobシンガーとしてのファーストアルバム「Joba#1」を発表。2021年より株式会社SAYプロモーションに所属。職業ソングアルバム「Job#2」をリリースする。
missato
→ YouTube:room missato
→ 公式サイト:missato.com
→ 連絡先(ライブ予約、職業ソング作成依頼):contact
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取材・文/missato(Jobシンガー) 撮影・編集/杉野碧