レコードを集め出したのは小学6年生頃からです。海が好きだったので、ユーミン(松任谷由実)やサザンオールスターズなど、海をイメージした曲をよく聴いていましたね。
今も変わらず音楽が大好きで、一日中聴いています。一日のはじまりや愛犬の散歩中、お風呂のときなど、ずっと音楽に浸っていますね。
僕にとって音楽は「エネルギー源」です。好きな音楽を聴くとやる気が湧いてきます。
そして、実は趣味でドラムを叩くんですけど、演奏しているときは無心になれて最高に気持ちがいいんです! 音楽を聴くのも、演奏するのも、僕に生きるための活力をくれます。
あとは、音楽好きという共通点があるだけで、人と仲良くなれますよね。好きな音楽ジャンルが違うとか、年齢がはなれているとか関係なく、人と人を繋げてくれる存在です。
うちのこだわりは、スキンフェード後の「肌の触り心地」です。顔の皮膚と同じくらいツルツルに仕上げます。
一度サッと泡立てた石鹸で剃り、シェービングジェルで剃り、剃刀で剃る。このように順序立てて剃れば、ニキビやアレルギーがある肌も全てツルツルにできるんです。
お客さまはこのこだわりに気付いていないかもしれませんが、それらを丁寧にやることが理容師の仕事だと思うんですよね。だから、いつも仕事をするときは集中スイッチがバチッと入ります。
実は最近、学生カットの値段を下げました。たぶん相場の半額くらいじゃないかな。周りからは「高い技術なのに安くしていいの?」と言われるんですけど、若い子たちが喜んでくれたら、それで良いかなと。今のBarber151は、学生たちのたまり場にもなっています 笑
うちに来る学生さんたちって、みんな一生懸命アルバイトをして自力で稼いでいるんです。そのお金で月に4~5回も髪を切りに来てくれる子もいます。「今日はデートなんです」と報告されたら、僕も頑張ってカットしなきゃって思っちゃいます。
うちの店を選んでくれたことに感謝して、お客さまが喜んでくれることを一番に考えたいんですよね。
実はBarber151は予約サイトを用意してないんですよ。なぜ予約サイトがないかというと、遅刻してくる学生さんが多いからなんです 笑
でもね、僕も高校生の時はねぼすけだったし、遅刻されても怒る気にならないんですよね。お店に来てくれるだけでありがたいです。学生さんたちはやることなすこと突拍子なくて、全部笑い話になりますよ。
ここ数年で驚いているのは、若い子たちによる口コミの拡散力です。Barber151はInstagramで情報発信をしているのですが、彼らがその情報を広めてくれるんですよ。彼らの友人、先輩、後輩まで広がって、最終的にはお父さんまで来店してくれたこともありました。
若い子たちはトレンドにも敏感で「こんなヘアにしてほしい」と具体的にオーダしてくれます。それに刺激されて、僕も海外のInstagramの美容アカウントを見て勉強したり、道具にこだわったりするようになりました。
少しでも長く理容師の仕事を続けていきたいですね。毎日12時間近く立ちっぱなしだから、体をいたわることが大事だと思っています。そのためにも、休日は体をケアするように努めているんですよ。温泉に行ったり、オイルマッサージをしたり、鍼灸院や整体院にも通っています。
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「技術はもちろんだけど、心で切る」