それでは職場でやってみたいネイルカラーをみていきましょう。
1位は「ベージュ」、2位は「ピンク」、3位は「グレージュ」です。肌にもなじみやすく、ナチュラルな印象のあるカラーがトップ3にランクインしています。
どんなテイストの服装にもあわせやすのも人気の一つではないでしょうか。サロンにいらっしゃるお客さまにも「おすすめ」を聞かれた際にも、オフィスのお勤めの場合にはこのような色味をご提案してはいかがでしょう。
職場でやってみたいネイルデザインのランキングを見てみましょう。1位は「ワンカラー」、2位は「グラデーションネイル」、3位は「フレンチネイル」で、シンプルなデザインに人気があるようです。
1位のワンカラーは、他のデザインに比べて施術の時間が短く済むのもポイントかもしれません。特にコロナ禍には「時短ネイル」としてサロンの滞在時間を短くできるため、感染症対策としてもお客さまにとらえられたように感じます。
＜デザイン一覧＞ 写真提供（Quintet nail）
1位：ワンカラー
2位：グラデーションネイル
3位：フレンチネイル
4位：ニュアンスネイル
5位：ポイントアート・ストーン
最後に「職場でNGだと思うネイルカラー」をみていきましょう。1位は「ブラック・ネイビー」、2位は「レッド・コーラル」、3位は「ボルドー」と濃い色味がランクインしました。
目立つ色、分かりやすい色、というのは職場ではNGと考える人が多いのでしょう。また濃い色味はファッションとのバランスを考えると、少し選びづらいと考える人もいそうですね。
一方で、「NGカラーはない」と答えた人も実は38.5%、4割近くに達するのです。ネイル実施も身だしなみの一つの手段として、それぞれの業種にあわせた広がり方をしているように感じます。
これから4月、社会人デビューされるお客さまの中には、ネイルサロンに初めて行く予定のある方、興味があると思っている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。オフィスで働かれる予定の方には、このようなデータをもとに、集客やデザインの提案に活用いただければ幸いです。
■ 写真提供
・Quintet nail
・TAT
■ データ出典
・ホットペッパービューティーアカデミー
「オフィスネイルに関する意識・実態調査」（2022年9月）
調査対象：オフィス勤務のネイル実施者 女性2,000 人（ネイル実施者…「過去 1 年以内ネイルサロン利用者」または「自宅 でのネイルカラー・ケア実施者
・調査実施時期： 2022年7月
田中 公子
ホットペッパービューティーアカデミー研究員
TANAKA KIMIKO／前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。調査研究員として、「美容センサス」をはじめとする美容サロン利用調査や美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。共著に『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』（女性モード社）ほか。
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