布谷 真(ぬのや・まこと)さん
株式会社アッシュ 営業部ゼネラルマネージャー
美容師歴32年、カットした人数は延べ5万人超。セミナーやコンテストを通じて美容師の素晴らしさを伝えるエヴァンジェリスト(伝道師)として活動を続ける。ミス・インターナショナル2022のバックステージを担当。現在は営業部ゼネラルマネージャーとして、本部と現場の美容師の架け橋となっている。
「海藻が髪にいい」というのは、よく聞く話。
布谷さんが最初に訪れたのが、海藻類に多く含まれる天然成分「フコイダン」を研究・製造している原料メーカー・タングルウッドのブース。髪にハリやコシを与えるフコイダンは、サロンで使用されるシャンプーの原料として配合されていたり、ヘアカラーの毛髪保護剤などとして配合されていたりする。
タングルウッドでは、ミネラル豊富で水がきれいなトンガ王国で採られるモズクからフコイダンを抽出している。トンガ産のモズクから採られるフコイダンは、養殖されたものに比べて、安全性が高いだけでなく、平均分子量が大きいのだという。
「インナーケアの原料としてのフコイダンに注目していました」と布谷さん。フコイダンには細胞の賦活化作用があるため、頭皮のアレルギーや炎症を抑制し、頭皮環境を整える効果などが期待されている。
続いて布谷さんと訪れたのは、ウィッグと関連製品のOEM受託製造を行うマスターズプランナー。独自に技術開発してきたオーダーメイドのウィッグを紹介していた。
オーダーメイドウィッグをつくる場合、ウィッグの専門店に足を運んだり、経験がある美容師を手配しなければいけなかったりするので扱いが難しい。そこで、マスターズプランナーは美容師資格や専門技術がなくても取り扱える「オーダーメイドシステム」と「発注システム」の特許を取得。写真を撮ってデータを送るだけで簡単に発注ができる。
「利用者のハードルが下がるし、サロンとしてもすすめやすいのがいいですね」と布谷さん。現在はサロンをはじめ、化粧品専門店などでも同社のウィッグを取り扱いはじめているという。
ウィッグの種類は、髪の長さなどが異なる11種類。最近は薄毛を隠すためではなく、髪のボリュームを出すなど理想のヘアスタイルをつくるためにウィッグを注文する人が増えているという。
布谷さんは「ウィッグに関心がある年配のお客様はとても多い。これからサロンでウィッグを注文する人が増えると思います」と見据えていた。
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