③ドイツの老舗ブラシメーカー、ビュルステン・ケラー
150年以上の歴史を誇るドイツの老舗
ビュルステン・ケラーはドイツで1869年に創業されたブラシ専門メーカー。選びぬかれた天然素材で作られた、さまざまな用途のブラシを展示した。
「日本人と外国人で髪質は異なる」
丁寧に作られたヘアブラシは、髪をほぐすだけでなく、頭皮へのマッサージ効果も期待できる。馬の毛と銅の繊維で作られた、肌をマッサージするためのブラシの独特の感触は、布谷さんもお気に入りの様子だった。
ミス・インターナショナルのバックステージを担当したこともある布谷さんは「日本と外国の方は、髪質がまったく異なります。ブラシにも髪質の違いが反映されているのだと思います」と感心していた。
④イタリアの美容家電メーカー・GA.MA
日本初上陸のイタリア製美容家電
スタイリッシュなデザインが目を引くイタリアの美容家電メーカー、GA.MA(ガマ)のブース。世界80カ国で親しまれているGA.MAのヘアドライヤーだが、日本上陸は今回が初となる。
置くだけで止まる自動スタンバイ機能
最新製品は、同社のアイコニックなヘアドライヤーがさらに進化した「パーフェクト IQ2 ヘアドライヤー」だ。
軽さはもちろん、新しいターボ機能がついたことで風量はパワーアップ。流体力学のベンチュリー効果を用いて余分なエネルギーを消費することなく空気の流れを増やし、髪を乾かす時間を短縮する。
さらに、モーターが逆回転することで汚れを排出するオートクリーニング機能や、置くだけで電源がオフになって、手で持つと送風が始まる自動スタンバイ機能などがついている。
どの機能も理美容師がより効率的に仕事ができるようにと考えられたもの。布谷さんは「置いただけで送風が止まる機能はぜひ欲しいですね。これは本当にプロフェッショナル向きですよ」と絶賛。
同製品は美容業界における最大のイノベーションを表彰する国際コンペティション「コスモプロフアワード2022」のヘア製品部門も受賞している。
「ほかのビューティ系の展示会とは一味違う出展企業」
ブースを精力的に見て回った布谷さん。「普段よく足を運んでいるビューティ系の展示会とは、出展している企業がかなり異なっていると感じたので、これから広がりそうな新しいものを見つけるのは面白いと思いました」と振り返った。
これまで付き合いがなかったり、まったく知らないメーカーが多かったりしたのが特に面白かったという。「来年はぜひよりたくさんの理美容師に来場してほしいですね」と締めくくった。
悩みを解決する糸口が見つかるヘアケアEXPO
美容師さんたちが「楽しかった」と口をそろえた「第1回 ヘアケアEXPO」。編集部も3日間張りつき、わくわくし通しでした。
日本初上陸企業や初披露の製品など、新しい技術や製品に出会える貴重な機会。じっくり見て、さわって、話をしていると、3日間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
日ごろから、お客さまと髪に関する様々な悩みを共有する理美容師さん。その悩みを一緒に解決する糸口が「ヘアケアEXPO」にあるかもしれません。高齢化がさらに進めば、髪の悩みを抱える人はさらに増えていくことも予想されます。
次回「ヘアケアEXPO」は、2024年1月に東京ビッグサイトで開催予定。理美容師さんやサロン経営されている方、ヘアケア製品の仕入れ・開発をしたい方にとって見逃せないイベントになりそうです。
取材・編集/大徳明子・杉野碧 文/大山くまお 撮影/浅野杏子