現役美容師によるヘアケアEXPOレポートの第3回は、TAYAルミネ池袋店 店長の佐藤哲忠さん。
サロンワークにとどまらず、ヘアコンテストやセミナー、映像制作など多岐にわたって活躍する佐藤さんと会期2日目の会場を訪れました。
目次
TAYA一筋21年のビューティアスリート 佐藤哲忠さん
佐藤 哲忠(さとう・よしのり)さん
TAYAルミネ池袋店 店長
2001年にヘアサロン「TAYA」入社。パリコレクションや東京コレクションのバックステージ参加や、国内外のコンテストでの優勝・入賞多数。ベーシックカットからクリエイティブなデザインまで、撮影、 セミナー、ヘアショーと、果敢にチャレンジし続けるビューティアスリート。
①くせ毛の悩みを解消する「ストレーニアジャパン」
とかせばストレートヘアになるブラシ
佐藤さんと最初に向かったのは「strainia JAPAN(ストレーニアジャパン)」のブース。半年前にできたばかりの新しいブランドだ。
メインの商品は「ケアストレートブラシ」。くせ毛や寝ぐせなどの髪が、とかすだけでストレートになるという優れもの。独自にデザインされたダブルの植毛パターンで、くせ毛をしっかりとほぐしつつ伸ばしていく。また、豚毛と猪毛の2つの獣毛が自然の油分と水分を髪に与えるので、ツヤのあるまっすぐな髪になるという。
くせ毛に試してみたら見事ストレートに
元美容師であり、自身もくせ毛という開発メンバーが手がけた「ケアストレートブラシ」。毎日ヘアアイロンをすることで髪に負担がかかってしまうのを防ぐため、3年かけて開発した。
あまりの難しさに一時開発がストップしていたが、京都の「枯山水」からヒントを得てブレイクスルーできたのだという。砂に曲線や直線を引く枯山水のように、髪にも線を引くようにとけばいいと考えたのだ。
さっそく、くせ毛で悩むビュートピア編集部員の髪で試したところ、見事に髪がおさまった。佐藤さんも「すごい!」と感嘆の声をあげる。「サロンでけっこう使えそうですね。梅雨の時期にあると便利だと思います」(佐藤さん)。
アホ毛をピンポイントで治す「ポイントストレートブラシ」についても、佐藤さんは「持ち運びも便利だし、めっちゃ売れそうですね」と高評価。今後、大きな反響を呼びそうな商品だ。
②アイデアが光る美容グッズ「フェスティノ」
小さなペットボトルと同じ軽さのヘアドライヤー
続いては、美容グッズブランド「FESTINO(フェスティノ)」のブースを訪問。
まず目に入るのが、カラフルな小型ドライヤー「ツヤモイストドライヤー」だ。近年はT字型の小型ドライヤーが流行しているが、なかでも特に軽量にこだわった商品。軽さはなんと270グラム。小さな水入りペットボトル(280ml)と同じぐらいの軽さだ。
その上、台風並みの最大風速47m/秒のパワフルな風量がある。女性が持って疲れず、子供が自分でも使えて、髪を短時間で乾かすことができる、シンプルで使いやすいドライヤーを追求したという。
ドライヤーの店販も行う佐藤さんは「軽さ、風量は大きなポイントですが、プラスアルファも必要。この薄い色(サンドベージュ)はなかなか見なくて、すごく可愛いですね」と手にした感想を述べていた。
佐藤さん絶賛の「ファンミラー」
3月に発売される新商品「充電式LEDファンミラー」は、ミラーの周囲から心地よい風が出て、風呂上がりなど汗をかいているときに使うのにぴったり。マスカラを乾かすのにも役に立ち、スタンドにはスマホを置く台と充電口もついている。「これはめちゃくちゃいいですね! 8000円という値段もプレゼントなどにちょうどいい。これをプレゼントされて嫌な人はいないでしょう」と佐藤さんも絶賛した。
「フェスティノ」は開発者自身が「欲しい」と思うような、他にない商品を作るのがコンセプト。非常にフットワークよく商品開発ができる環境が整っているのだという。今後どのような商品が生まれてくるか楽しみだ。