⑥チョキチョキ切っても切れないもの
チョキチョキ切っても切れないもの――それは「人と人との未来」ですね。
私の美容室に通ってくださるお客さんの中には、転勤などの理由でどうしても通えなくなってしまう方もいます。でも、距離が離れたとしても、「希世美さんに切ってもらいたい」と思い出してもらえる存在になりたいです。
ハサミってしっかり研いで大切に扱っていれば、指をスパッと切ったとしても傷口がすぐに塞がるんです。逆に適当に扱っていれば、傷口はずーっと開いたままです。
だから、ハサミ(美容師として仕事への情熱を持ち続けること)を大切にしていれば、傷口(お客さんと離れてしまった状態)はきちんと塞がる。つまり、必ずまたどこかで出会える未来があると考えているんです。
……この質問、美容師にくさいこと言わせようとしてますよね 笑
ここで粋なことを言わなきゃいけないのかと思って、頑張ってハサミで例えましたよ!
ああ、恥ずかしいなぁ!
⑦おすすめの一曲
思い出のベストな一枚
マイベストの忌野清志郎曲といえばRCサクセション時代の「ラプソディー」。1980年代の作品で、このころの清志郎さんの声とビジュアルがたまらなく好きです。
RCサクセション「ラプソディー」
画像引用:Apple Music
仕事が楽しくなる一曲
こちらも清志郎さんの曲です。亡くなる直前のライブ「完全復活祭」を観に行ったんですけど、滝のように汗を流しながら飛び跳ねて「JUMP」を歌っている姿が印象的でした。今でもこの曲を聴くと、その光景が目に浮かびます。
モチベーションが下がりがちな時に、この曲を聴くとやる気が湧いてきます!
忌野清志郎「JUMP」
画像引用:Apple Music
仕事が辛い時に聴きたくなる一曲
やる気がないのにやらなくていい、今日よりマシな日に動く! そんなことを教えてくれた曲が「ねる日」です。「辛いよね、でも頑張ろう」と励ますのではなく、「辛いならゆっくりしなさい」と潔い感じが、気持ちを楽にしてくれます。
TOMOVSKY「ねる日」
画像引用:amazon music
若手美容師に聴いてほしい曲
こういう熱い曲を人に押し付けるのは苦手なんですが……。ウルフルズの「ガッツだぜ」かな。
鉄板の応援曲ですよね! カラオケの定番曲でもあり、幅広い世代の方が歌えるのも良いと思います。
ウルフルズ 「ガッツだぜ」
画像引用:Apple Music
取材を終えて
希世美さんの「やりたいことに対しての推進力」に圧倒されました。
目標を達成するために「これが必要で、そのためにこう行動して……」と、何気なく語ってくださるのですが、自分の軸をぶらさずに行動することは、膨大なパワーが必要だと思うのです。言うは易く行うは難し……。
取材を通してエネルギーをいただきました!いつも前向きな希世美さんを見習って、私も毎日ポジティブな気持ちで行動していきたいと思います。
missato
Jobシンガー
missato(みさと)/実際に現場を見学し、時にはいっしょに作業を体験し、自分でインタビューを行って、働く人に寄りそった曲をつくり歌う「Jobシンガー」。14歳からシンガーソングライターとして作詞作曲を始め、2年間の社会人生活を経て音楽活動に専念する。2017年に自主製作のミニアルバム「Pioneer」を発売。Jobシンガーとして活動を始める。2020年にJobシンガーとしてのファーストアルバム「Joba#1」を発表。2021年より株式会社SAYプロモーションに所属。職業ソングアルバム「Job#2」をリリースする。
missato
→ YouTube:room missato
→ 公式サイト:missato.com
→ 連絡先(ライブ予約、職業ソング作成依頼):contact
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プレイリスト公開中!
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連載でおすすめしてもらった楽曲をまとめたプレイリストを作成しました。ぜひ、お聴きください!
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取材・文/missato(Jobシンガー) 撮影・編集/杉野碧