原料素材の抽出液を、希釈せずにそのまま生詰めした濃厚な美容液「unito(ユニト)」。肌にみずみずしい潤いを与える「新芽アロエベラ」とは?
長寿乃里でユニト ブランドマネージャーを務める吉田栞さんに、その魅力を聞きました。
目次
愛をこめて語るのは、この方!
吉田 栞(よしだ・しおり)さん
長寿乃里 unito ブランドマネージャー
「2014年に新卒で長寿乃里へ入社。販促・商品企画を経験した後、中国などへの越境事業を経て、2020年4月に社内ベンチャーでユニトを立ち上げました。ブランドマネージャーとしてユニトの活動全般に携わっています」
「エシカル原料美容液unito」とは
ブランドの特徴
── ユニトはどんなブランドですか?
「化粧品は、原料から選ぶ。新しいスタンダードを創造する」というビジョンを掲げる、原料美容液のスキンケアブランドです。
自然の恵みを余すことなく丸ごと生詰めした濃厚な美容液を、原料素材ごとに15種展開しています。
── ブランド誕生の背景を教えてください。
私自身が12歳のころからひどい肌荒れに悩んでいて、自分と肌に対する強いコンプレックスがあったことがブランド立ち上げのきっかけです。
中学生のころから、「ひどい肌をどうにかしたい」と病院やエステでの治療、肌を隠すための化粧品に多くのお金と時間を投資してきました。それでもなかなか肌悩みを解決することができず、厚いベースメイクを施すことで素肌を隠し、ごまかし続ける十数年を過ごしていたんです。
その間、「肌質だから仕方ない」と多くの人に言われて苦しみましたが、それでも私の肌を少しでも良く見せてくれる“化粧品”が大好きで、新卒で化粧品業界に入りました。
── そうだったんですね。長寿乃里に入社してからは、どのような経緯でブランドを立ち上げたのでしょうか?
美容や肌にもう1度向き合い、製品づくりの過程や化粧品原料の産地を見る中で、重要なのは「人の肌は十人十色で、合うものも人によって違うということ」に気づきました。
そして、一人ひとりに合った「美容成分」の源である「原料」を見つけることが、肌悩みの解決に繋がるのでは、と思ったんです。
── なるほど。そこから原料に着目したんですね。
一般的に化粧品は、いろいろな成分が混ざり合った状態です。大量に書かれた化粧品の全成分表示の中から何が自分の肌に合ったのか、合わなかったのか、原料単位で特定することは不可能だと思いました。
であれば、徹底的に配合するものを削ぎ落とし、肌に合う、合わないを特定できる化粧品をつくればいい。「原料単位で選ぶ」という新しい選択肢を提案することができれば、もう「化粧品選び」に悩まない未来をつくれるのではと、一つ一つの原料に特化し、その質を徹底的に追求した「ユニト」が誕生しました。
担当者のイチオシ「新芽アロエベラ」
おすすめポイント
■ 沖縄・宮古島しろう農園産のアロエの栄養を凝縮した原料美容液。肌にみずみずしい潤いを与え、乾燥から起こる肌荒れを防ぎます
■ 一般的な化粧品製造では捨てられるアロエの根や皮に含まれる栄養分まで丸ごと抽出。ポリフェノールたっぷりの「ホールフード製法」
■ 捨てられていた「新芽」のアロエをアップサイクル。2022年度サステナブルコスメアワードにもノミネートされたエシカルなスキンケア
発売時からの反響
── いつ発売されたのですか?
2021年4月に、新しいものや体験の応援購入ができるプラットフォーム「Makuake(マクアケ)」にて、クラウドファンディングでローンチしました。
── 発売後の反響はいかがですか?
クラウドファンディングでは、開始約50分で目標金額を達成し、最終的に目標金額の552%となる165万8,600円が集まりました。
中でも「新芽アロエベラ」はリピーター様からの人気が高く、継続してご購入いただく方が多い商品です。
── メインユーザーはどのような方でしょうか?
20代後半~50代の、「肌に顕著なお悩み」を持つ女性の方が中心です。美容感度が高い方以外にも、日々の生活で衣食住にシンプルで本質的、かつピュアなものを好む方が多いように感じます。
食べるものと同じように肌につけるものにも素材からこだわり、産地・品種・栽培方法・顔の見える生産者様・収穫時期などを選びたい方から大変多くのお喜びの声をいただいていますね。
ユニトのここが違う!
── 市場でのポジションを教えてください。
ユニトはスタート2年目のまだまだ未熟なブランドでして、「原料美容液」というジャンル自体も、スキンケアの中ではニッチな存在で市場開拓も必要だと感じています。
効果のために追求した“濃さ”と、15種類の原料美容液をお肌悩みに合わせて無限大に組み合わせることができるカスタマイズ性がユニトの強みだと考えています。
── 処方や配合成分、設計のポイントを教えてください。
一般的に化粧品は「足し算」の考え方です。基材となる「水」という成分に、さまざまな美容成分やそれらを混ぜ合わせたりするための界面活性剤、化粧品を魅力的に見せる香料などが添加され、個性的なプロダクトに仕上げていくのが基本の作り方だと思います。
それに対して、ユニトの化粧品は「引き算」の考え方です。基材となるのは原料から抽出したエキスそのもので、そこから不純物を取り除いていくシンプルな設計です。自分の肌に合う「成分」が何なのか、原料レベルで見つけていただくために、原料素材を徹底的に生かす商品づくりを心がけています。
私のお気に入りポイント!
── テクスチャーや香りはどんな感じですか?
さらっとみずみずしいテクスチャーで、塗った瞬間から肌にじゅわっと角質層まで浸透する感覚です。色もピンク色ですごくかわいらしいのですが、これは着色料ではなくて、ポリフェノールの色なんです。
「新芽アロエベラ」の原料美容液は、アロエを皮や根っこまで丸ごと生搾りした抽出エキスで、「アロイン」というポリフェノールが豊富です。その栄養素が染み出て綺麗なピンク色の液体になっています。生産時期によって色の違いもあって、それも個性的で、毎回出来あがるのが楽しみです。
── 使用する際のポイントはありますか?
草原のような青っぽい素材の香りがしますが、ベタつきもないので女性に限らず男性の方にもお使いいただきやすいと思います。実際に、ご夫婦でシェアユースしていただいているユーザー様も多いです。
── 吉田さんのお気に入りポイントを教えてください。
私は極度の乾燥肌で、一年中カサつきやキメの乱れを感じていて、肌荒れが起きやすい肌でした。特にマスク生活になってからは、口周りの肌荒れがひどくて悩むことも多かったです。
「新芽アロエベラ」を選ぶようになってから、乾燥やメイク崩れが気にならなくなり、肌荒れ防止のためにも毎日朝晩欠かさず使用しています!
これがないと私の肌は完成しない、というレベルで気に入っている原料美容液です。
これからの展開
── 商品ラインナップの拡充はありますか?
いまは15種の原料美容液を展開していますが、たくさんの方の肌悩みにお応えできるよう、魅力的な素材を発掘し、新商品を増やしていきたいと考えています。現在は「肌のゆらぎ」にアプローチする原料美容液を開発中です。
また、現状実店舗がなく、ECのみでの展開のため、東京都内でポップアップという形でイベントを何度か実施させていただきましたが、今後は全国各地、たくさんの方にお会いできるように活動の範囲を拡大したいと考えています。
── 今後の展開も楽しみですね。最後にブランドとしての意気込みをお願いします。
十人十色で肌が違うことはあたりまえで、同じ人であっても年齢や季節、環境などによって肌悩みは日々変化します。
「化粧品を原料で選ぶ」という考え方が、恒常的な肌悩みにも寄り添えると信じ、トレンドに留まらず廃ることのない持続可能なスキンケアブランドになることを目指し、今後も活動していきいたいです。
新芽アロエベラ
▽容量・価格=10ml・4,180円(税込)
編集/杉野碧