美容室でできるSDGsとして、注目を集めるカラーチューブのリサイクル活動。
カラーチューブのリサイクル活動を展開する任意団体「BBリサイクルパートナーズ」は2022年12月3日、環境省が主催する第10回グッドライフアワードで「実行委員会特別賞(環境と福祉賞)」を受賞した。
美容業界全体でも、SDGsに関心が高まっている。
約16トンのカラーチューブが23台の車いすに
BBリサイクルパートナーズは、2014年9月の設立。東京都三鷹市にある「バーバーイシイ」の石井賢一さんが代表を務めている。
理美容専門卸問屋「ファイブ」を展開する理美容ディーラー、株式会社ヘアラボをはじめ、理美容室、各地の理容組合から協力を得て、8年間で約16トンのカラーチューブをリサイクル。社会福祉協議会や自治体などに23台の車いすを寄贈した。
カラー剤チューブのアルミ使用量は年間3055トン
厚生労働省によると、2020年のカラー剤(染毛剤)の生産量は3万550トン。
1本当たり100g入り、アルミ容器1本10gで推計すると、年間でのアルミの使用量は3055トンにも及ぶ。
しかし、リサイクルされているのはこの内のほんのわずかで、カラーチューブのリサイクル活動はまだ部分的であるのが現状だ。
美容業界にも広がるSDGs
使用済みカラーチューブのリサイクル活動は、美容業界で広がりを見せている。
ビューティガレージは、2022年6月から「カラー剤容器リサイクルプロジェクト」をスタート。空き容器を、ビューティガレージのショールームやストア、物流拠点で受け付けている。
また、サロン単位でカラーチューブのリサイクルに取り組む理美容室もあり、SDGsの輪はこれからも拡大していきそうだ。
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編集/大徳明子、杉野碧 文/桜井しゆ