あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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さて、2023年は卯年ということで、アイキャッチ画像は“ウサギの美容師さん”にしてみました。流行りのAI(人工知能)画像生成サービスを利用したものです。
1分かからずに複数パターンを提示してくれます。このスピードとクオリティには心底驚きました。
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美容業界もまた、AIの活用が進みます。昨年、世界最大の美容メーカーであるロレアルが、AIを活用したヘアカラーシステムを発表したのは記憶に新しいところです。
プロフェッショナル向けの「カラーライト」は、色みをバーチャルでシミュレーションして、1500以上ものヘアカラーを調合できるというもの。
カラーシミュレーションはすでに複数のサービスがありますが、カラーライトの強みは、髪の色や密度、白髪の割合などを測定し、それに適したヘアカラーを調合する分析力と提案力です。
これまではカウンセリングや長年の経験に頼っていたものを「特許取得済みのアルゴリズムによって正確なカラーリングを可能にするというイノベーション」だと、ロレアルは自信を見せています。
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同時に、ホームユースの「カラーソニック」も発表されました。
こちらはAIではありませんが、自分で好みの色合いに調合できるカスタムミキサーメカニズム搭載で、そのバリエーションは40色に上ります。
また、1分間に300回振動するノズルによって色ムラなく素早く塗布できるため、セルフカラーの正確性と仕上がりが大きく向上するといいます。一度にたくさんつくってリタッチ用に残しておくことができ、利便性も抜群です。
カラーソニックは、まずアメリカで2023年初めより発売されます。日本での発売もそう遠い話ではないかもしれませんし、他の美容メーカーや異業種からも、セルフカラーへのスイッチをうながすような製品・サービスが投入されるかもしれません。
日進月歩の技術革新に対して、どのように切り口を変えて差別化するのか、あるいは利用して共栄の道を探るのか、これまで以上に考える必要がありそうです。
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ところで、ライティングもまた、AIの成長が著しい分野です。
「美容室の経営における2023年の市場予測と課題」。この一文を入力するだけで、AI画像と同様、1分もかからずに文章が作成されます。
「美容室の経営における2023年の市場予測と課題」(AI作成)
世界の美容産業は今後3年間で420億ドルに達すると推定され、美容室の数は急速に増殖することが予想されます。
米国を中心に美容サービスの需要が高まる中、従来の美容室は、新技術の登場、消費者の嗜好の変化、効率化の必要性など、数多くの課題に直面することになります。
市場予測によると、今後数年間で、自宅での美容トリートメントやバーチャル・コンサルティング・サービスなどの新技術がサロン・ビジネスに大きなシェアを占めるようになり、サロン・オーナーが競争力を維持し、成功するための課題となることが予想されます。
そのため、サロンオーナーは、長期的な成功を確実にするために、AI主導のサービスへの投資、強力なデジタルプレゼンス開発、顧客体験のパーソナライズなど、多くの戦略を検討する必要があります。
さらに、サロンのオーナーは、消費者の嗜好の変化を認識し、変化するニーズに対応するために、迅速に対応することが必要です。
テクノロジーの活用、トレンド分析、カスタマイズされたサービス、プロフェッショナルなチームによって競争力を確立することは、進化し続ける美容業界において必要不可欠となるでしょう。
もう少し具体的な提案がほしいので、AIへのオーダーを下記の文章に変えてみます。
(AIへの指示テキスト)
美容室の経営は「集客」と「採用」が大きな課題です。美容室の店舗数は右肩上がりに増え続けているため、価格競争と人手不足が起きています。
すると今度は、このような文章ができあがりました。
「美容室経営の課題」(AI作成)
美容室経営において、集客と採用は大きな課題です。美容室の数は右肩上がりに増え続け、価格競争と人手不足を招いています。
優秀なプロフェッショナルや顧客を獲得するための競争が激化する中、サロンオーナーにとって、競争に勝ち残り、競争力を維持するためには、創造的なマーケティングと採用戦略を開発することが重要です。
顧客を引き付け、維持するために、サロンは効果的なウェブサイトとソーシャルメディアのマーケティングプランを開発し、認知度とエンゲージメントを高めることに注力すべきです。
さらに、キャンペーンや割引、ロイヤルティ報酬を設けて、顧客のインセンティブを高めること。
スタッフの採用と定着に関しては、サロンでは、競争力のある賃金、明確なキャリアパス、継続的な学習の機会を提供する必要があります。
また、詳細な職務内容、面接、履歴書の審査など、綿密な採用プロセスも考慮すべきです。
また、ロイヤルティを高め、新規顧客を獲得するためには、ユニークで印象的な顧客体験を創造することが重要です。
ターゲット層を理解し、競合や採用の課題に効果的に対処することで、サロンは際立った存在となり、収益を上げ、成功し続けることができるのです。
いかがでしょう? 案外、さまになっています。その一方で、どこかで見かけたことのある論調、現場を知らない人の具体性のない理想論、“あるあるな提案”ではないでしょうか? 「そんなことはわかっているけれど実際はなかなかできないんだよ」という薄ぺっらい内容にとどまっています。
AIは、情報収集と分析が得意です。血の通っていない、ありがちな提案や文章ならAIで十分ということ。“AI元年”となりそうな2023年、どのような視点で何を提供できるのか自問自答をくりかえし、変化のスピードに取り残されないよう、ウサギのように駆けていく一年にしたいと思います。
本年も皆さまのますますのご繁栄とご多幸を心からお祈り申し上げますとともに、引き続きのご支援、ご愛読を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
2023年1月1日 ビュートピア編集部