調査対象は、全国の4年制・短期大学・専門学校を含む学生490人。
「普段美容を意識して生活していますか?」という質問に対しての解答は、男女で差が現れた。
女性の場合、意識している(かなり意識している・少し意識している)と回答した人の割合は80%に及んだ。意識していない(全く意識していない・どちらともいえない)と回答した人の割合は10%にとどまった。
一方、男性は63%が意識している、24%が意識していないという結果に。
近年では、男性用のスキンケア商品が増えたことや、「美容男子」の存在によって男性の美容への意識も高まってきてはいるものの、女性ほどにはいたっていないことが見てとれる。
なお、男女合わせた全体では、約75%の大学生が意識していると回答した。
美容とひと言でいっても、その種類はさまざま。
「毎日行っている美容習慣は?」という質問をしたところ、女性の美容習慣は、スキンケアやメイクが主体だった。男性は、スキンケアや健康的な食事、定期的な運動と回答する人が多かった。
女性の美容が「美しさ」であるのに対して、男性の場合「健康」や「体づくり」の意識が強いようだ。
続いて、「あなたが常に持ち歩いているものは?」という質問をしたところ、女性のトップ3は「リップクリーム」「口紅・グロス」「日焼け防止クリーム」。
男性のトップ3は「制汗剤・汗拭きシート」「リップクリーム」「日焼け防止クリーム」だった。
男女ともに「リップクリーム」と「日焼け防止クリーム」が上位にランクイン。唇の荒れと日焼けは、性別に関係なく気にする人が多いようだ。
一方で、女性は化粧品が多いのに対して、男性はボディ用デオドラントや香水といったケアの違いが現れた。
また、男性でも下地クリームやファンデーション、口紅など化粧品を持ち歩く人が少数いた。
「あなたがスキンケアやメイク、ストレッチなど美容に関する行動にかける1日のおよその時間は?」という質問でも、男女で大きな差が現れた。
女性の回答は「10分〜30分」が34%、「30分〜1時間」が33%。また、「1時間〜2時間」と「2時間以上」も20%ほどいた。
これに対して男性は「10分以内」「0分」という回答が半数以上を占めた。女性の場合「0分」「10分以内」の回答は10%程度なので、圧倒的な違いが出た。
男女の美容への意識の差はここまで大きくなかったが、時間のかけ方は大きく違ったようだ。
「あなたが美容にかける1か月のおよその金額は?」という質問では、男女ともに「3千円以下」が最も多かった。
ただし、5千円以上かける女性は男性の約3倍いた。
「毎日行っている美容習慣は?」の質問回答からもわかるように、女性はケアする部分が多いため、美容にかける費用が高額となる人も多いと予測される。
「コロナをきっかけにあなたの美容に対する意識や習慣は変わりましたか?」という質問では、男女差はほとんどなく変わった(かなり変わった・少し変わった)との回答が半数以上だった。
変わらない(全く変わらない・あまり変わらない)という回答は、3割にとどまった。
コロナ禍で美容が変わったと回答した人に、具体的にどのように変わったのか質問した。
変わったと感じる内容で多かったのは、「アイメイク重視になった」「メイクよりもスキンケアを重視するようになった」の2つ。
マスク生活によって、顔の見える部分が目元だけになり、アイメイクに力を入れる人が増えたようだ。
スキンケアが重視されるのは外出が減ったり、マスクすることでメイクする機会が減って肌を整えるタイミングができたり、コロナ禍におけるストレスや長時間のマスク着用で、肌が荒れる人が増加したことが原因と考えられる。
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