美容意識のベクトルは自分
「異性に対して美容意識が高くあってほしいと思いますか?」という質問の回答は、男女変わらず「少し思う」が半数、次に多いのは「どちらでもよい」の28%となった。
「かなり思う」という回答が17%とあまり多くないことから、美容への意識は相手ではなく自分に向いたものであるといえそうだ。
「美容男子」は好印象
美容意識の高い「美容男子」という言葉が浸透している昨今。「美容男子」についてどう思うかという質問に対して、「良いと思う」が半数以上、「身だしなみ程度なら」が32%でほとんどが好印象を持っていることがわかった。
「好感を持てない」という人は男女ともに少なく、男性は5%、女性が10%ほど。
芸能人やインフルエンサーをはじめとして多様性が認められ、美容は女性だけのものではないという意識が高まっているのではないだろうか。
情報収集は「YouTube」「WEBメディア」「Instagram」から
大学生の美容情報の入手元を調査するために「美容について情報を得るときに参考にするものは?」という質問をした。
結果は、男女ともに「WEBメディア」「YouTube」「Instagram」が上位3位にランクイン。
特に女性の利用率は男性よりすべて高く、女性の方が圧倒的にSNSを活用していた。
好きな美容系インフルエンサーは?
大学生は、動画サイトやSNSから美容の情報を得ているわかったが、具体的に「誰」を美容の参考にしているか調査した。
「あなたが好きな美容系インフルエンサーがいれば教えてください」という自由記述の質問で、名前を記載した人は全体の6割程度。
サイトや雑誌など情報媒体が多数ある中で、「特定の人」から情報を得ている大学生は多かった。
名前が挙がった人は、以下のとおり。
- nanakoななこ 38票
- ふくれな 15票
- 水越みさと 15票
- 五彩緋夏 14票
- きりまる 12票
- 吉田朱里 12票
- サラ 11票
- 鹿の間 10票
- ゆうこす 9票
- EGA.channel 8票
- まあたそ 5票
- かすちゃん 5票
- やみちゃん 5票
- ハウスダスト 4票
- みきぽん 4票
- ありちゃん 4票
- あかりん 4票
- みきぽん 4票
- かじえり 3票
- なるねぇ 3票
- 中町綾 3票
- 髪西 3票
- ヒョク 3票
- ひよん 3票
38票と最も回答が多かったのは、YouTubeやInstagramで活動をしている動画クリエイターの「nanakoななこ」。特にメイクのハウツー動画が人気で、さまざまなコンテンツを日々アップして多くの女性から絶大な支持を集めている。
次に回答が多かったのは、チャンネル登録者数が185万人を超える人気美容系YouTuber「ふくれな」。化粧品ブランド「CipiCipi(シピシピ)」のプロデューサーであり、美容系YouTuberの第一人者である。
3番目に回答を集めた、美容系YouTuberの「水越みさと」は、コスメの比較動画などが人気。一般人目線のコスメ紹介がわかりやすく真似しやすいことから、高校生や大学生に支持されている。
特定のインフルエンサーの名前を回答したのは女性の方が多かった。
なお、少数ではあるが、男性からも「髪西」「平成バップ」「KEI」などの男性インフルエンサーの名前が挙がった。
悩みで多いのは「肌トラブル」「ダイエット」「脱毛」
「あなたの美容の悩みが魔法で一つ消せるなら、何をお願いしますか?」という、現実性を度外視した「率直な悩み」を調査した。
ランキングは以下の通り。
- ニキビ
- 肌
- 太りにくい・ダイエット
- 毛穴
- 脱毛
- 日焼け・シミ・そばかす
- ほくろ
- 鼻
- 目
- 歯
- 髪の毛
- 美白
- 小顔
- 脚
- 髭
- くま
- 汗
- しわ
- 身長
- 皮脂
- 骨格
- 持病
- まつ毛
- バスト
回答の自由度が高い「魔法で消せる」という質問に対して、意外にも「肌トラブル」「ダイエット」「脱毛」など現実的な悩みが多かった。
それほど、「肌トラブル」「ダイエット」「脱毛」に関して深く悩んでいる人が多いことがわかる。
「イケメンに生まれ変わりたい!」「化粧をしなくても良い世の中にする」など魔法の力を存分に使った回答もあった。
変化する美容意識
大学生の7割以上は美容を意識し、多くの悩みを抱えていることがわかった。
コロナ禍やSNSの普及などにより、美容に対する意識や習慣も変化している。
若者のトレンドや悩みをキャッチするためには、SNSを中心にアンテナを広く張る必要がありそうだ。
調査概要
■ 調査名
大学生の美容意識・習慣に関する実態調査
■ 調査対象
全国の「ガクセイ協賛」に登録する約600の学校の学生で、4年制・短期大学・専門学校を含む学生490名
(男性:132人、女性:356人)
■ 調査期間
2022年8月23~25日
■ 調査方法
インターネット調査
■ 調査機関
株式会社ガロア
編集/杉野碧 文/桜井しゆ